「じゃあ、割り勘でいい?」に心が冷めたら
… デート代のモヤモヤが教えてくれること
婚活のご相談に乗っていると、デート代にまつわるモヤモヤを本当によく聞きます。
😔「お会計のとき『2000円でいいよ』と言われて、スッと冷めてしまいました」
🤔「割り勘を提案してくる人って、結婚してもケチなのかな…」
お見合いのあとの初デートの帰り際、レジの前でソワソワした経験はありませんか。
「今日は僕が出しますよ」とスマートに言われたら「大事にされてるな」と嬉しくなる。
逆に「じゃあ2000円でいいよ」と言われた日には、一瞬で心が冷めてしまう…。
家に帰って「あーあ、ナシかな」と交際終了ボタンを押しかけているあなた。
ちょっとだけ待ってください。
そのお断り、もしかしたら運命の相手を逃しているかもしれません。
こんにちは、大阪で結婚相談所をしている田川です。
1度目の恋愛結婚からの結婚生活で13年苦労して、離婚後、結婚相談所での再婚活をして半年で成婚しました。その経験から「信頼結婚メソッド」という婚活の考え方を発信しています。
今日はデート代の話を入り口に、結婚生活でいちばん大切な「会話」の話をしたいと思います。
「割り勘=ケチ」とは限らない、という話
私たちはつい「割り勘にする男性=ケチで思いやりがない」と決めつけてしまいがちです。
でも男性が割り勘を選ぶ理由は「ケチ」以外にもたくさんあるんです。
私が実際に聞いたお話をご紹介しますね。
自立した女性へのリスペクトだった、という話。
ある女性会員さんが、成婚後に旦那さんから聞いたお話です。
彼は交際中ずっと割り勘派でした。理由を聞くと「女性も社会でバリバリ働いている時代に、男が全部払うと言ったら『稼ぎがないと思ってるのか』と失礼に当たると思っていた」のだそうです。
彼の割り勘はケチどころか、自立した女性へのリスペクトから来ていたんですね。
対等なパートナーでいたかった、という話。
これは私が婚活をしていたとき、仮交際に進んだお相手の話です。
彼は交際中に「仲良くなればなるほど割り勘にしたい」と言いました。
当時の私は(えっ…釣った魚に餌はやらないタイプ?)と一瞬引きました。
でもよく聞いてみると「結婚したら対等なパートナーとして何でも話し合って決めていきたい。だからお金のことも、どちらかが負担する上下関係を作りたくない」という真剣な思いがあったんです。
過去に傷ついた経験があった、という話。
過去のお見合いで、ブランド物の時計やバッグを値踏みするような目で見られて傷ついた経験のある男性もいました。
「お金ではなく、中身を見てほしい」という切実な願いから、あえて最初は割り勘にしている方もいるんです。
表面上の行動は同じ「割り勘」でも、その裏にある気持ちは「優しさ」だったり「誠実さ」だったりします。
それを知らないまま切り捨ててしまうのは、もったいないと思いませんか。
モヤモヤは、ふたりの「話し合い」のはじまり
とはいえ「こちらは美容院や服にお金も時間もかけて、今日のために準備してきたのに」という気持ちもありますよね。
その気持ちも、もちろん正解です。
「大事にされたい私」も正解。「対等でいたい彼」も正解。
ふたつの正解がぶつかったときこそ、ふたりの関係を深めるチャンスなんです。
ここでやってはいけないのは、向かい合って戦うことです。
「男なら払うべきでしょ」と心の中で相手を敵にしてしまうと、そこで関係は止まってしまいます。
目指したいのは、ふたりが同じ方向を向いて横並びに座り、目の前のテーブルに「割り勘問題」というボールをポンと置いて、「ねぇ、このボールについてどう思う?」と一緒に眺められる関係です。
とはいえ、これは仲良くなってからできるようになる、いわば第二ステップです。
出会って間もないふたりが、いきなりここまでオープンに話し合うのは難しいですよね。
だから最初の一歩は、もっと小さくて大丈夫。
まずは「相手を敵にしない」「相手の考えに興味を持つ」ところから始めてみてください。
モヤッとしたときの、おすすめの聞き方
では具体的に、どう切り出せばいいのでしょうか。
最初に伝えたいのは、感謝と「これから仲良くなっていきたい」という気持ちです。
モヤッとした話からいきなり入ると、相手は身構えてしまいます。
気持ちが先に伝わっていると、少し言いにくい話も「責められている」ではなく「仲良くなるための話」として聞いてもらえるんです。
「今日はありがとう、すごく楽しかった。〇〇さんと、これからもっと仲良くなっていきたいなと思ってるんだ」
そのうえで、自分の素直な気持ちを「私はこう感じた」という形で伝えます。責める口調ではなく、あくまで気持ちの報告です。
「だから正直に話すね。実はさっきのお会計のとき、少しだけ寂しい気持ちになっちゃった。ご馳走してもらえると『大事にされてるなぁ』と感じて安心するタイプだから、割り勘だと『私って魅力がないのかな』と不安になってしまって…」
続けて、相手の考えを聞いてみます。
「でも、〇〇さんには〇〇さんの考えがあるんだよね。デート代について普段どう考えているのか、教えてほしいな」
こう聞かれたら、相手も安心して話せます。
「実は対等でいたいと思っていて…」
「将来のために貯金を頑張っていて…」
「そんなふうに思わせてごめん!次はご馳走するよ」
どんな答えが返ってくるかは分かりません。
でもその答えを聞いたとき、相手への見方はきっと変わります。
「ケチなんじゃなくて、真面目なだけだったんだ」と思えたら、ふたりの信頼はぐっと深まっていきます。
そして最後にもうひとつ。自分の気持ちを伝えたあとは、相手からも言いやすいように一言添えてみてください。
「もしかして、私に対して何か聞きにくいなとか、言いにくいなと思っていることがあったら、遠慮なく言ってね」
こうしておくと、自分からの言いっぱなしになりません。
お互いに聞き合える形にすると、ふたりの間に「言いにくいことも話していい」という安心感が育っていきます。
相手を変える必要は、ありません
こうしてお互いの気持ちを確認することでいちばん大事なのは、嫌な思いをしたときや相手を責める気持ちになってしまったときに、その後の「相手の見え方」を変えられることです。
相手は全く変わっていなくても、自分の見方を変えることはできます。
相手のしたことをどう解釈するかで、「自分の中の相手」が変わっていくからです。
「この人はきっといい人だ」「きっと愛のある人だ」
そんなふうに感謝や承認の目線で見てみると、同じ行動でも見え方が変わります。
見え方が変わると解釈が変わり、相手への印象まで変わっていくんです。
そして、自分の中の相手をどんな人として見ていくかは、自分自身が決めることができます。
相手を変える必要はありません。
結婚生活は「割り勘問題」の連続です
結婚して生活を共にすれば、お金のこと以外にも違いは山ほど出てきます。
家事のやり方、休日の過ごし方、子どもの教育方針…。
そのたびに「普通はこうでしょ」と自分の正義をぶつけていたら、けんかが絶えません。
大切なのは、意見が食い違ったときに「あなたはそう思うんだね。それはどうして?」と相手の背景を聞けることです。
デート代のモヤモヤは、その聞き方をふたりで練習していく最初のチャンスなんです。
そうやって少しずつ、なんでもテーブルに並べて一緒に眺められる「横並びの関係」に育っていきます。
次のデートでモヤッとすることがあったら、心の中で小さくガッツポーズをしてください。
「相手のことを深く知るチャンスが来たぞ」と。
数百円の支払いの裏側に、あなたがこれから一生かけて愛し愛される人の、素敵な人間性が隠れているかもしれませんよ。
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