第3部 歩み方編 信頼結婚の教科書|3-1

自分を知る

ここからの第3部は、婚活を時系列で歩いていく「歩み方編」です。第1部の考え方と第2部の5つの力を、実際の婚活のどの場面でどう使うのかをお伝えします。最初の一歩は、お相手探しではありません。自分を知ることです。

「何から始めればいいか、わからない」

😟「婚活を始めたいけど、何からすればいいのか分からなくて…」

🤔「結婚相談所にアプリに婚活パーティー…どれがいいんでしょうか」

婚活の入り口で、ほとんどの方がここで迷います。世の中には、マッチングアプリ、婚活パーティー、知人の紹介、結婚相談所と、いろんな方法があります。それぞれに特徴があって、向き不向きもあります。

でも、どの手段を選ぶかは、最初に決めることではないんです。手段選びの前に、やってほしいことがあります。

焦って「数」と「手段」に飛びつかないでください

婚活を始めようとすると、つい「とにかくたくさんの人に会わなきゃ」「早く手段を決めて動かなきゃ」と焦ってしまいます。出会いの数を増やせば、それだけ結婚に近づく気がしますよね。

でも、ここに落とし穴があります。数をこなそうとするほど、一人ひとりと向き合う時間は薄くなって、「たくさん会ったけど、よくわからなかった」の繰り返しになりやすいんです。そして効率よく多くの人を見ようとするほど、第1部でお伝えした「選ぼう」とする目線にも入りやすくなります。

大事なのは、会った人数ではありません。出会えた一人ひとりと、どれだけ丁寧に向き合えるかです。そのための土台作りが、この章でやる「自分を知る」なんです。

最初の一歩は「今のマイナス」を言葉にすることです

具体的には、まず「私は今、何のマイナスを感じているんだろう」を言葉にしてみます。

ふとした夜に寂しくなるのか。将来のお金や健康が不安なのか。日々の嬉しいことを分かち合える人がいないのが物足りないのか。同じ「結婚したい」でも、その中身は人によってまったく違います。

ここが言葉になっていないまま婚活を始めると、プロフィールの条件だけを頼りに探すことになって、会っても会っても「なんか違う」が続いてしまいます。反対に、自分のマイナスの正体がわかっていると、婚活で目指す場所がはっきりします。

頭の中だけで考えず、紙に書き出すのがおすすめです。もやもやした気持ちをそのまま書き出してみると、自分が本当に求めているものが、だんだん見えてきます。

「どんな暮らしを、一緒に作りたいか」まで降ろします

もうひとつ、やってみてほしいことがあります。「どんな人がいいか」ではなく、「どんな暮らしを一緒に作りたいか」を言葉にすることです。

たとえば「優しい人がいい」と思ったら、どんな場面で優しさを感じたいのかまで降りてみます。体調が悪いときに、そっと休ませてくれることなのか。忙しいときに、家のことを一緒に考えてくれることなのか。「安定している人がいい」なら、収入なのか、感情なのか、生活リズムなのか。

ここまで言葉にすると、お相手を条件で比べる目線から、「この人と、どんな毎日を作れそうかな」という「私たち」の目線に変わっていきます。

私は1度目の結婚のとき、「楽しいかどうか」「楽かどうか」を大きな判断基準にしていました。でも結婚生活は、楽しい日だけではないんですよね。体調の悪い日も、子どものことで悩む日も、お金や仕事のことを考えないといけない日もあります。だからこそ、「どんな毎日を一緒に作りたいか」から考えることに意味があるんです。

価値観は、5つのカテゴリで棚卸しできます

「自分の価値観と言われても、漠然としていて…」という方は、次の5つに分けて考えてみてください。そのまま結婚生活の土台になる、5つの領域です。

・お金の価値観…何にお金を使うと幸せか、貯めたい派か使いたい派か

・仕事の価値観…仕事を人生のどんな位置づけにしたいか

・家族の価値観…親との関わり方、子どもについての考え

・暮らしの価値観…休日の過ごし方、住みたい場所、生活のリズム

・人生観…これからの人生で、何をいちばん大事にしたいか

全部に完璧な答えを出す必要はありません。「ここはこだわりがある」「ここは正直、どちらでもいい」がわかるだけでも、大きな前進です。そしてこの5つは、のちのちお相手と深め合う会話のテーマにも、そのままなっていきます。

「自分を知る」は、あり方につながります

1-2でお伝えしたとおり、婚活で最初に決めるのは、相手の条件ではなく、自分がどうありたいかです。この章でやった棚卸しは、そのための材料集めです。

今のマイナスがわかる。作りたい暮らしがわかる。大事にしたい価値観がわかる。そうすると「そのために、私はどうありたいか」が見えてきます。あり方が決まると婚活の軸ができて、この先の歩みで迷うことが、ぐっと減っていきます。

自分を知る作業に、終わりはありません。婚活を進めながら、お相手と話しながら、何度でもこの章に戻ってきてください。2-2でお伝えした「自分を深掘る」も、この作業の続きです。

この章のまとめ

  • 手段選びと「数」に飛びつく前に、自分を知ることから始めます
  • 「私は今、何のマイナスを感じているか」を紙に書き出して言葉にします
  • 「どんな人がいいか」ではなく「どんな暮らしを一緒に作りたいか」まで降ろします
  • 価値観は、お金・仕事・家族・暮らし・人生観の5つで棚卸しできます
  • 自分を知ると「どうありたいか」が見えて、婚活の軸ができます

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